AIと一緒に紡ぐ物語 scenario.3『宰相候補の狙われ生活 第一話』
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※この小説は「AIのべりすと」を使用し、AIとの共同執筆により作成しました。
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また、当シリーズについて以下連絡事項です。
・今回からあとがきは無しにします
・限定範囲の公開条件はRTに統一します。
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「あっつ~い……」
右手で顔を扇ぎながら、そうぽつりと漏らす少女。
彼女の名は、アイシア・メルフィエ=ヴィレンディという。
この国『ユスティニア王国』の第一王女であり、次期女王となる人物だ。
その身に纏うドレスは、純白の生地に金糸による精緻な刺繍が施されており、肩口からは腰まで大胆にもスリットが入れられている。
さらに胸元も大きく開いており、大きく膨らんだ胸元は谷間がくっきりと浮かび上がっていた。
そんな格好をしているものだから、彼女の豊満な肢体の魅力を過剰な程に引き出してしまっているのだが……当の本人は特に気にしていないようだった。
「ねぇ、アレス。暇なら氷菓を買ってきてよぉ」
「嫌です。自分で行ってください」
アイシア姫からの無茶振りに対し、俺は即答する。
俺の名は、アレス・ヘルシング。
この国の宰相であるオリオ・ヘルシング公爵の一人息子であり、現在は次期宰相候補となっている。
今は執務室で、後学も兼ねて父の書類仕事を手伝っているところだったのだが、そこに暇を持て余したアイシア姫が冷やかしに来て、今に至るという訳だ。
「えぇーっ!いいじゃん、ケチぃ!」
「ケチって……。そもそも姫様も、一国のお姫様なんですから、そういう言葉遣いはどうかと思いますけどね?」
「ん? だって、今ここには私達しかいないし。別に問題ないんじゃない?」
「問題です。もう私達も子供じゃないんです。いくら幼馴染みとはいえ、貴女は第一王女、私は一公爵の息子。立場に見合った言葉遣いを――」
「もー!! うるさーい!!」
俺の説教にうんざりといった様子で、アイシア姫は大声をあげた。彼女は見た目こそ可憐なお嬢さんなのだが、性格は非常に奔放かつ我儘。昔から何かと迷惑をかけられてきたのだ。
だからこうして、たまにはビシッと言ってやらないと気が済まない。
だがしかし、それは逆効果だったようで、アイシア姫は不機嫌そうな表情を浮かべた。
「だいたいアレスはいつも口煩すぎるんだよ。もっとこう……優しく包み込むような包容力っていうかさぁ。それが欲しいわけだよ、お姉ちゃんとしてはさ」
「いや、お姉ちゃんって……何時の話ですか」
確かに、昔は彼女のことを姉のように慕ってはいたが、あくまで昔の話だ。まだ立場の違いなんて知らなかった、子供の頃の話。
それに、実際には俺の方が彼女よりも年上だし、身長も高い。正直言って、姉というよりは妹のようだと思っているくらいだ。……まあ、本人には絶対に言えないけれど。
「とにかく! 私は氷菓を食べたいの!! ほら、買ってきて!!」
「はぁ……。分かりましたよ……」
このままでは仕事にならないと判断した俺は、渋々ながらも承諾することにした。
全く、本当に仕方のない人だと思う。彼女がもっと真面目な性格であれば、こんな苦労をすることもないのだけれど。
「じゃあさっさと行く!! はいっ、これお金」
そう言うなり、財布の中から金貨を数枚取り出して、俺に手渡してきた。明らかに、氷菓一個を買うには多過ぎる金額だ。銀貨一枚もあれば、十分高級な氷菓も買えるだろうに。
俺は呆れつつも、それを受け取って懐に入れ、「行ってきます」と言い残して部屋を出た。
* * *
「……ふう」
城下町に出てしばらく歩き、俺はようやく足を止めた。
ここは大通りから外れた路地裏の一角であり、周囲に人の気配はない。氷菓を売っているような店は大通りにあり、こんな場所は通らずとも向かうことはできる。
では、何故この路地裏に足を踏み入れたかというと――
「……そこの者、隠れていないで出てきたらどうです?」
「…………」
呼びかけるが、返事は無い。だが、その者は俺の言葉に従って姿を現した。
「……やはり貴方でしたか」
「……ふん」
姿を現わしたのは、フードを被った一人の男だった。初対面という訳ではない。もう何度も、こうやって顔を合わせている人物だ。
彼につけられているのを察し、こうして相対するため、人気のない路地裏まで誘き寄せたのだ。
「……それで、俺に一体何の用です?」
「分かっている筈だろう? お前の父親は宰相であり、この国の権力者の一人でもある。つまり――」
「成る程。父上の失脚を狙う者達の差し金で、という訳ですね」
彼はニヤリと笑う。
「理解が早くて助かるな」
「……いい加減、面倒なんですよね。そういった連中を相手にするのは」
「ならば話は早い。大人しく捕まって貰おうか」
「……嫌だと言ったら?」
「無論、実力行使に出るまでだ」
「ふむ。では、その前に一つだけ教えてください」
「なんだ? 冥土の土産でもくれるのか?」
「いえ、そういうつもりではありませんよ」
俺は小さく首を横に振る。
「ただ、どうしても気になることがありまして――」
「ほう。言ってみろ」
「どうして貴方のような方が、このような事をしているのです?」
「……どういう意味だ?」
「そのままの意味ですよ。……シャーロック卿」
目の前の男……シャンドゥ・シャーロック。この国の軍務卿“だった”男だ。