日々の観測記録 2022/5/25【通算69話】
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【はじめに】
本シリーズを読むにあたっての諸注意を以下にまとめています。
初めての方は一度ご確認いただければ幸いです。
https://www.fav.fan/Likely_15Night/Dkdl6
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メグ「ほらほら、道をお開けなさい下民共! 零岾恵様のお通りよ〜!!」
三崎「うわぁ、出た出た。まぁたメグ嬢が横暴してらぁ」
リオ「あの人も変人よね……周りに疎まれてるのに、懲りたりしないのかしら」
七倉「いや、奴は何があっても懲りない……賭けてもいい」
リオ「やけに自信があるわね」
三崎「あーそうか、お前メグ嬢と同じ中学だったっけか」
七倉「ああ……」
七倉「経験則から……奴は、例え全人類から罵倒されたとしても、どれだけ惨い拷問を受けたとしても、あの態度を改めることはないと分かる」
三崎「ほう?」
七倉「今も変人扱いされてるが……中学の頃は、もっと過激に扱われてた」
リオ「というと?」
七倉「まあ、端的に言うと、異常者扱いされていじめられたりとか……」
七倉「だが、どんな仕打ちを受けても、奴は笑っていた。『自分は疎まれるほどに人気者だ』って解釈して、むしろより横暴な態度を増長させていった」
七倉「それで、最終的に……誰もまともに相手しなくなった」
三崎「メンタルが強いとも言えるし、単に頭のネジが吹っ飛んでるだけとも言えるな」
七倉「たぶん両方なんだろう。だから、余程のことがない限り、奴はあのまま変わらない」
リオ「……ホントにそうかしらね。人って、結構簡単に変わるものよ? たとえば、頭を打ったりとかすると、それはもう簡単に」
三崎「記憶喪失とか脳障害を持ち込むのはずるくねぇか?」
リオ「そういう一つの例えよ。人なんて、何の衝撃がきっかけで壊れてしまうか分からないんだから」
七倉「……見てきたように語るんだな、八嶋」
三崎「知り合いにそうなった奴でもいるのか?」
リオ「さーて、どうでしょうねぇ?」
* * *
メグ「くしゅっ!」
メグ「ふふ……誰かが私の噂をしているのね。それも当然! なんといっても私は、あの零岾財閥n」
九尾「あっメグ嬢だー」
メグ「ちょっと!! 私の口上中に割り込まないでくれる?!」
九尾「え、なんか邪魔しちゃった? ごめんごめん」
メグ「貴方という人は……! 今日という今日こそは、零岾財閥や、その跡取りである私の素晴らしさを理解してもらうわよ! さあ着いてらっしゃい!」
九尾「ええっ?! もうすぐ昼休み終わるよ?! ちょ、引っ張らないで〜!」
のぞみ「あー、まぁた因縁付けられてるよクオくん」
アイカ「ふふっ。でも、九尾さんと話してる時の零岾さん、いつもより楽しそうですよね」
のぞみ「そうかなぁ? まぁ、ちゃんとメグ嬢の相手してあげてるのってクオくんくらいだもんねぇ」
メグ「さあ! まずは零岾財閥の成り立ちについて、みっちり1時間叩き込むわよ!」
九尾「だから昼休み終わるんだってばー!!」
―TODAY'S END―
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【注意】
※本編はここで終了となります。続きはおまけテキストだけですので、予めご了承の程をよろしくお願いいたします。