日々の観測記録 2022/1/24【通算22話】
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【概要】
・自創作のキャラ同士が数行程度の会話してるだけのSSです。基本的に台詞オンリーだけど筆が乗ったら地の文も書くかも
・作品内にキャラやストーリーについての解説等はありません。本編が出来るのを待ってくださいお願いします
・毎日更新ではありません。最低でも一週間に一回更新出来ればいいかなーと思ってます
・いいね特典（限定公開範囲）は基本的に登場キャラの設定テキストのみ。本編はいいねしなくても全部読めます
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フィーニス「今日は私が料理を作る！」
レオ「え？」
ザック「どうしたんだ嬢ちゃん、藪から棒に」
フィーニス「だって、いつも皆に料理は任せっきりじゃない？ たまには私にも作らせてよ！」
レオ「それじゃあ、お言葉に甘えようかな！」
フィーニス「任せてよ！ ふんふーん♪」
ザック「……おい坊主、良いのか？」
レオ「なにが？」
ザック「嬢ちゃん、味見とか出来ないだろうし、そもそも飯なんか食ったことすらないだろ？ ろくな料理が作れるのか？」
レオ「あー……」
レオ「フィ、フィーニスを信じよう、ここは！」
ザック「どうなっても知らねーぞぉ……」
＊ ＊ ＊
フィーニス「さ、召し上がれ！」
レオ「おぉ、美味しそうじゃん！」
ザック「見た目は完璧だ」
レオ「いっただっきまーすっ！」
レオ「もぐもぐ……もぐ……？」
ザック「…………」
フィーニス「ど、どう？」
レオ「……味、しねぇな」
ザック「面白いくらいに無味だな」
フィーニス「うっ……私、みんなと違って味覚とか無いから、『味』ってどういうものか分かんなくて、あんまり味付けしてないの……そのせいかな」
ザック「いや、味付け云々以前に、食材の元々の味まで消えてないか……？」
レオ「なんだろう、なんか無味すぎて面白くて手は進むな……」
フィーニス「つ、次は『面白い』じゃなくて『美味しい』って言って貰えるように頑張るから！」
＊ ＊ ＊
――別の日
フィーニス「さ、今日のは自信作よ！ 味付けもしっかりできてるはず！」
レオ「どれどれ……」
レオ「……かっら？！ いや、しょっぱい？！」
ザック「健康に悪そうな味がするな……俺は嫌いじゃないが」
フィーニス「そ、そんなに辛い……？ 結構しっかり味付けしたんだけど」
レオ「し、しっかりって、どれくらい？」
フィーニス「えーっと、岩塩を丸々一個と、前にお店で買った調味料も全種半分くらい入れてみた！」
レオ「しっかりどころか過剰すぎる……っ！」
ザック「1か100だなぁ」
フィーニス「ぐぬぬ……」
レオ「な、なあフィーニス。やっぱり料理は、人間になって味覚を手に入れてからの方が……」
フィーニス「いいえ！ こんな悔しい思いを抱えたまま人間になんてなれないわ！ こうなったら満場一致で『美味しい』って言わせるまで毎日作り続ける！」
レオ「え、えぇ……」
ザック「だーから俺は言ったんだ……しーらないっと」
フィーニス「ふっふっふ……胃袋を掴まれる覚悟をしときなさい！」
―TODAY'S END―
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【注意】
※本編はここで終了となります。続きはキャラ設定テキストだけですので、予めご了承の程をよろしくお願いいたします。