日々の観測記録 2022/4/24【通算63話】
0
0
【はじめに】
本シリーズを読むにあたっての諸注意を以下にまとめています。
初めての方は一度ご確認いただければ幸いです。
https://www.fav.fan/Likely_15Night/Dkdl6
____________________________________
ツムギ「ふわぁ……そろそろこたつが暑くなってくる季節ねぇ」
慶奈「おや、紡もそろそろこたつから出るのかな?」
ツムギ「は? 出るわけないじゃん」
慶奈「え? いやでも、暑くなってきたんだろ? もう春だし、こたつは閉まった方が――」
ツムギ「いーやーでーすー!! こたつはアタシのアイデンティティなんだから! ぜっっったい出ないから!!」
慶奈「夏になっても?」
ツムギ「例え真昼の砂漠だったとしても出ない!」
慶奈「……うーん、さすがに夏にもこたつに入り続けるのは、熱中症にでもならないか心配だな」
慶奈「紡はどうして、そんなにこたつに固執するんだい?」
ツムギ「アタシはカタツムリなのよ? もしこたつから出たら……」
ツムギ「ただのナメクジになっちゃうじゃない!!」
慶奈(殻じゃなくてこたつに入ってる時点で、カタツムリでは無いんじゃないかなぁ……)
キスケ「わたくしは、ナメクジになったお姉様も見てみたいですけど……」
ツムギ「絶対イヤ。あんな何も背負ってない惨めな姿したくないわよ。あんなの裸も同然じゃない、みすぼらしい!」
キスケ「うぅ、ナメクジ本人を前によく言えますね……わたくしもちょっとは傷付きますよ……?」
ツムギ「……まあでも、確かに夏場はキツそうというのは事実」
慶奈「うーん……あ、そうだ。名倉博士に頼んで、夏用こたつを作ってもらうのはどうだろう?」
キスケ「夏用こたつ……ですか?」
慶奈「そう。クーラーの冷房みたいな感じで、冷たい風が吹いて涼めるこたつ!」
ツムギ「へぇ……魅力的」
キスケ「じゃあ、布団もメッシュ生地にして、通気性を良くしましょう!」
慶奈「いいね! よし、アイデアをまとめた企画書を作って、名倉博士にプレゼンしてみるよ!」
ツムギ「やったぁ♪ これで夏も快適に、かつ合法的にこたつで過ごせるわね!」
キスケ「よかったですね、お姉様!」
琉久(……あいつら、名倉博士のことを何でも屋か何かだと思ってないか?)
―TODAY'S END―
____________________________________
【注意】
※本編はここで終了となります。続きはおまけテキストだけですので、予めご了承の程をよろしくお願いいたします。