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【バレンタインSP@2022】日々の観測記録 2022/2/14【通算41話】

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____________________________________ 【はじめに】 本シリーズを読むにあたっての諸注意を以下にまとめています。 初めての方は一度ご確認いただければ幸いです。 https://www.fav.fan/Likely_15Night/Dkdl6 また、今回いいね特典にキャラ設定は含まれていません。登場数が膨大すぎて書くのがめんどくさ(ry 代わりにちょっとしたおまけシナリオを載せてます。本編は変わらず何もしなくても全部読めますのでよろしくお願いいたします。 ____________________________________ 【CASE:SLAYER】 ユラ「お兄ちゃん……(クイックイッ」 流太「ん、どうした?」 ユラ「誕生日、おめでとう……」 流太「……あー! え、もう14日?! 」 ユラ「……?」 流太「いや、最近ずっと山に籠ってるから、日付の感覚が無くなりつつあってさ……」 ユラ「大丈夫。スマホに、2月14日って、書いてる」 流太「お前もすっかり現世にかぶれたなぁ……。スマホの使い方が分からず持て余してた頃が懐かしいよ」 ユラ「文明の力。便利」 ユラ「あ、待ってて。プレゼント、取ってくる……」 流太「プレゼントまで用意してくれてたのか? 嬉しいなぁ」 * * * ユラ「はい、これ……」 流太「これは……お守り?」 ユラ「お姉ちゃんと一緒に、作ったの……」 流太「え、手作り?! すごい、良くできてるな」 ユラ「えへへ……」 流太「……ん、なんか中に入ってる?」 ユラ「うん……わたしの、ウロコ」 流太「鱗?!」 ユラ「龍の鱗、マジックアイテムの原料にも使われてる。龍の力が、宿ってるから……きっと、お兄ちゃんを、護ってくれる」 流太「そうか……ありがとう、大事にするよ」 ユラ「あと、これ……」 流太「まだあるのか。これは?」 ユラ「チョコ……バレンタイン、だから」 流太「ああ、そっか……嬉しいよ、ありがとう」 ユラ「こっちは、お姉ちゃんから……。代わりに渡して欲しいって」 流太「マジか、ありがとう。志流のやつ、お返しは3倍にしないとネチネチ言ってきそうだな……」 ユラ「……わたしのお返しは、もっと凄いものが欲しい」 流太「ユ、ユラまでそんな……」 ユラ「絶対に欲しい、お返しがある。今からお願いしておく」 ユラ「私の一族を……龍を、一緒に殲滅して欲しい。それが、わたしにとって、一番のお返し」 流太「……ああ、そうだな。その程度のお返しなら、言われなくてもくれてやるよ」 流太「んじゃ、ぼちぼち修行に戻るとしますか」 ユラ「うん……」 ユラ「あと、もう少しだから……よろしくね」 流太「ああ! 繰守神の名にかけて、主の命は遂行してみせる!」 ユラ「ふふ……」 ★ ★ ★ 【CASE:PRE-SONG/P】 アリス「はぁ……」 イシス「あれ、溜息なんか吐いて、どうしたのアリス?」 アリス「来てしまったなぁ、って思って……」 イシス「来たって……? あっ、黒の感謝祭のこと?」 アリス「そう……」 イシス「もー、どうしてローテンションになるんです? 想いを伝える絶好のチャンスではないですか!」 アリス「うるさいわねぇ……そういうのじゃないって」 アリス「第一、黒の感謝祭はそういう恋愛関係のイベントじゃないのよ。普段お世話になっている人に感謝の気持ちを込めて、お菓子を送って労う日でしょう?」 イシス「まあ、広義ではそうだけど……最近は殆ど、女の子が好きな男の子にお菓子を渡して愛を伝える日だと思うけど」 アリス「それ!! そのぽっと出の風潮のせいで、今こうして困ってるのよ……!!」 アリス「アイツには毎年、家族としてお菓子を作ってあげてたのに、最近になってそんな風潮が出てきたせいで渡しづらいのよ!! そういう意味だと勘違いされたら困るじゃない!」 イシス「毎年家族として渡してたんだったら、今更そう捉えられることもないんじゃないかなぁ……」 アリス「うぅ……渡すべきか、渡さないべきか……」 イシス「毎年貰ってたのに今年は貰えなかったら、悲しまれちゃうかもしれませんよ?」 アリス「それもそうなのよね……アイツ、あれで結構子供っぽいところあるから、貰えなかったら拗ねるだろうし……」 イシス「迷うくらいならあげちゃった方がいいって! ね?」 アリス「……そう、よね。普通にサッと渡せば問題ないわよね」 アリス「ごめん、ありがとうイシス。やっぱり渡すことにする……」 イシス「うんうん、その方がいいよ。だって……」 アリス「だって?」 イシス「ううん、なんでもない」 イシス(……さっき、チョコを渡して分かったもの。あの人は、アリスのことしか見てないって) イシス「あーあ、私も、そういうのを渡せる相手が見つかればいいんですけどね〜」 アリス「なっ……だから、アイツとはそういうのじゃないっての!!」 イシス「はいはい、照れ隠し照れ隠し〜」 アリス「もー!! 違うったら〜!!」 ★ ★ ★ 【CASE:NUMBERS】 リオ「……結局、作っちゃった」 リオ「いや、いやいや……久しぶりに渡せるからって、テンション上がりすぎ、私……」 リオ「だ、大丈夫よね……? お、お菓子作りが趣味ってことにして、皆に手作りのチョコを配ってるってことにすれば……」 リオ「……よ、よし。渡そう……もう、家の前まで来ちゃったし……」 ピンポーン リオ「…………」 ガチャッ…… 九尾「あれ、リオ?」 リオ「来たわよ」 九尾「え、家の住所教えたっけ?」 リオ(――!! しまった……!!) リオ「お、教えられたわよ……もう何年も前だけど」 リオ「ほら、これ!」 九尾「……? なにこれ?」 リオ「チョコよチョコ。今日が何の日か忘れたの?」 九尾「何の日だっけ……?」 リオ「って、ホントに忘れてるのね……バレンタインでしょ、今日は」 リオ「ほら、気が変わらない内に受け取りなさい」 九尾「あ、うん。ありがとう!」 九尾「あれ、これもしかして店で売ってるやつじゃない? 手作り?」 リオ「……! ま、まあ、そうね」 九尾「すげー。リオってこういうの作るの上手いんだな!」 リオ「え、あ、うん……」 九尾「本当にありがとな、リオ」 リオ「うん、じゃあ、また……」 九尾「またなー」 バタンッ リオ「……言い訳できなかった……」 ★ ★ ★ 【CASE:T-SURVIVER'S/P, T】 ショコラーナ「チョコレート〜! チョコレートはいかがですか〜?」 ノワール「ん、あれはショコラか? 相変わらず張り切ってるなぁ」 ショコラーナ「お、クロっちー! こっちこっち〜」 ノワール「なんだよ、チョコなら今は間に合ってるぞ」 ショコラーナ「そうじゃなくてさぁ、ちょっと現世についての話を聞きたいんだけどさ」 ショコラーナ「現世って、バレンタインっていう、チョコに関係したイベントがあるらしいじゃん?」 ノワール「ああ、あるけど……」 ショコラーナ「どういうイベントなの?」 ノワール「まあ簡単に言えば、好きな人とか友達にチョコをプレゼントするイベントだな」 ショコラーナ「それさー、魔界でも流行らせられないかな?」 ノワール「……大体察しは付いたけど、一応理由を聞かせろ」 ショコラーナ「そりゃ、そういうイベントが出来ればチョコの需要が上がるじゃん?」 ショコラーナ「そしたら、魔界で唯一のチョコ商人である私の元に、皆が雪崩込んで来るじゃん?」 ショコラーナ「……じゅるり、がっぽがっぽの予感」 ノワール「やっぱりじゃん……」 ノワール「まあ、流行らないこともないだろうが……流行らせる前にまず流通問題をだな」 ショコラーナ「そういうめんどくさい事は全部クロっちがやってくれるって聞きました」 ノワール「誰にだよ!!」 ショコラーナ「ねぇねぇクロっち様〜、バレンタインについてだけでいいんで、ご教示をお願いしますよ〜」 ノワール「……はぁ。ネットとかも無い以上、大衆に広めるには口コミかビラ配りとかか? あるいは新聞とかに載せてもらうか」 ショコラーナ「広告費にお金は使いたくないなぁ」 ノワール「ケチなやつ……」 ノワール「じゃあ口コミで広めてくしかないな。となると……まずはホームで広めていこう」 * * * ショコラーナ「――という訳で、今年から始ノ節・小望月の日には、チョコ商人ショコラーナをご贔屓に!」 一同「お〜(パチパチパチ」 ショコラーナ「今回は初回サービスってことで、あたしから皆にチョコをプレゼントだ!」 カトル「現世ってそんなイベントがあったんだぁ。ショコラ、チョコ頂戴〜」 リーゼロッテ「わたくしもいただきたいですわ!」 シフォン「……いやぁ、すごいねノワール。バレンタインを広めるためとはいえ、あのショコラにタダでチョコを配らせるなんて」 ノワール「あぁ、いや、タダじゃない……」 シフォン「え?」 ノワール「配られた分だけ、後で俺に請求が来る……」 シフォン「あー……なんかごめんね……私は一銭も出さないよ……」 ノワール「わざわざ言うなよ……」 カトル「おにぃ〜!」 ノワール「ん、どうした、カトル?」 カトル「はい、チョコ!」 ノワール「俺にくれるのか? ありがとうな」 リーゼロッテ「ノワールさま! こちらもお受け取りくださいまし!」 カラ「なんかおもしろそー、これあげるから首絞めてくれる〜?」 くるみ割りの人「ん、あたしも一応渡しとく」 フーリ「わ、わう……!」 ノワール「お、おう、みんなありがとう」 シフォン「あ、私もあげたい! おーい、ショコラ〜!!」 ノワール「シフォンまで……」 リーヴェ「ふふ、人気者ね、ノワール」 ノワール「まあ、そうだな……懐かれるのは悪い気はしない」 リーヴェ「その……私からもチョコを渡したいんだけど、手作りしたいから……少し待っててね?」 ノワール「そっか、ありがとう」 シフォン「はいっ、ノワール!(ドサッ」 ノワール「ちょ、多い多い!! どんだけ貰ってるんだお前!!」 シフォン「これが私の気持ちだよ!」 ノワール「お前さっきの俺のボヤき聞いたよな?!」 シフォン「ふっふっふっ、食べきれないなら私達に渡してくれてもいいんだよ〜?」 ノワール「それが狙いかてめぇ……!」 シフォン「なんのことかな〜?」 ショコラーナ「ククク……クロっち毎度あり〜♪」 ★ ★ ★ 【CASE:PtH】 観客「「「わぁぁぁ!!」」」 舞紅「ありがとうございました! サプライズ曲はなんと、煌のスターダストの、キャラメリゼ! でした!」 舞紅「えへへぇ、うさぎちゃん達の曲を、みんなの前で歌えるなんて夢にも思わなかったなぁ」 楽兎「しかも無許可でね〜」 枝乃「いや無許可で歌うわけないでしょ?! ちゃんと許可もらってるから安心してくださーい!!」 舞紅「あはは! キャラメリゼ、歌えてホントに嬉しかったです!」 舞紅「それでは、長いようで短かったバレンタインライブも、いよいよ終わりが迫ってきました」 観客「「「え〜」」やだやだやだやだ!」 枝乃「誰かすっごい駄々こねてる子が居るわね……?」 枝乃「名残惜しい気持ちは分かるけど、今日はもうホントにおしまいよ。応援ありがとうね」 楽兎「ふっふっふ〜……その前にぃ、まだやり残したことがあるわよね?」 楽兎「みんな〜? 今日は何の日だったかしら〜? せーのっ?」 観客「「「バレンタイン〜!」」」 楽兎「そう! というわけで〜……私達三人から、みんなにチョコをプレゼントしま〜す!!」 観客「「「Foooooooo!!」」」 舞紅「枝乃ちゃんが選んでくれたチョコなんだよ〜」 枝乃「はい、ちゅうもーく! 渡すのはこのチョコ、ヴァレットラーナって言うんだけど、みんなは知ってるかしら?」 枝乃「中はこんな感じで〜、弾丸みたいな形になってるのよ」 楽兎「包み紙がキラキラでキレイよね〜」 枝乃「内側にはいろんな味のソースが入っていて、どの味もチョコの良さを引き立てつつ、口の中いっぱいに芳醇な風味が広がって、とっても美味しいのよ」 舞紅「し、枝乃ちゃん! これ、もしかしてステマだったりする?!」 枝乃「いやステマじゃないわよ!! 純粋に美味しいチョコとして選んだだけだから!! 」 楽兎「いっぱいあるから、ここに居る全員に配れるよ。でも、1人1個でよろしくね〜」 舞紅「余った分は私たちが美味しくいただきます!」 枝乃「わざわざ言わなくていいのよ!!」 楽兎「はーい、それじゃあ早速、3人で手分けして配り始めるから、席でいい子に待っててね〜」 * * * 楽兎「これで全員かしら? 貰ってない子はいないかな〜?」 楽兎「チョコ貰えた子は、元気よく『はーい!』って手を挙げて〜?」 観客「「「はーいっ!!」」」 枝乃「……うん、全員に配れたみたいね」 舞紅「見て見て〜!! こんなに余っちゃったぁ! いっぱい食べれる〜!」 枝乃「……はいはい、良かったわね」 舞紅「ツッコミ放棄しないでよ?!」 楽兎「ツッコミ待ちだったの?」 枝乃「まあそんなこんなで、バレンタインライブはこれで本当に終了よ」 舞紅「みんなのバレンタインを、幸せいっぱいに出来たかな?! みんなのココロは〜?」 観客「「「はっぴぃ〜!!」」」 舞紅「やったー!! みんなが幸せだと、私達も幸せ!」 楽兎「また来年も、バレンタインライブができるよう、これからも応援よろしくね〜?」 枝乃「みんなが応援してくれた分、お返しに幸せ一杯にしてあげちゃうんだから!」 舞紅「それじゃあ、最後に改めてご挨拶! 本日、皆さんに幸福への道を示したのは……」 舞紅「みんなのハートにふわふわハッピー! 武田 舞紅!」 枝乃「みんなの涙も拭ってハッピー! 七倉 枝乃!」 楽兎「みんなの不満も反転ハッピー! 椎名 楽兎!」 3人「「「3人揃って、ぱす♡とぅー♡はぴねす!!」」」 楽兎「私達がいる限り〜?」 枝乃「世界に不幸は有り得ない!」 舞紅「はいっ、Q.E.D.!」 観客「「「わぁぁぁあああぁぁぁ!!」」」 ★ ★ ★ 【CASE:LV-SLAVE/β】 ピンポーン 葵「お兄さ〜んっ、おはようございまーす!」 俺「はいはーい、今日は早いね? どうしたの、あおちゃん?」 葵「家を出る前に、これを渡しておきたくて……」 葵「バレンタインのチョコです! 受け取ってくれますか……?」 俺「わぁ、貰っていいの? 嬉しいよ、ありがとう!」 葵「えへへ……」 葵「あっ、あとこれも!」 俺「ん? ……って、なにこのでっかい箱?!」 葵「珠雅ちゃんからお兄さんへのチョコらしいんですけど、何故か私の部屋の方に届いて……」 葵「なんかお手紙が付いてて、これを私に代読して欲しいみたいです。読みますね?」 俺「お、おう」 葵「ごほん! 『クソ兄貴へ。バレンタインなので私の愛がたっぷり詰まったチョコを送り付けます。砂糖たっぷりのゲロ甘さと無駄に大っきいサイズは私の重い気持ちの現れです。あおちゃんに浮気せず私だけを見ろバーカバーカ!! だいすき!』……とのことです」 俺「……なんで、あおちゃんに代読させたんだろう?」 葵「さぁ……」 葵「あ、私も珠雅ちゃんからチョコ貰ってるんです。せっかくだから一緒に食べませんか?」 俺「そうだね、まだ時間あるし、食べてから出よっか」 葵「わーいっ♪」 * * * 俺「じゃあ、まずはあおちゃんのから……」 葵「て、手作りなので、美味しくないかもしれませんが……」 俺「ぱくっ」 葵「ドキドキ……」 俺「……んん! 美味しい!」 葵「ホントですか?!」 俺「ああ、甘さも丁度いいし、このザクザクしたのはナッツかな?」 葵「はい! お兄さん、クランチのチョコが好きなんですよね!」 俺「覚えててくれたんだね、嬉しいよ」 葵「えへへ……喜んでもらえてよかったぁ……」 俺「それじゃあ、次は珠雅のを……」 葵「私も食べます〜」 俺「……いや、めっちゃくちゃデカいな……サッカーボールみたいな大きさだぞ」 葵「私のは、手のひらサイズでかわいいんですけどねぇ」 俺「ぐ、かったいな……(バリッ」 葵「確かに……(ボリッ」 俺「……?! しょっぱ?!」 葵「ふぇ?! しょっぱいんですか?!」 俺「あ、あいつ、また砂糖と塩間違えたな絶対……」 葵「あ、あはは……私のは、ちゃんと甘いのに……」 俺「……もしかして、わざとか? わざとなのかあいつ?!」 葵「ま、まあまあ……」 俺「はぁ、照れ隠しなのかなんなのか……」 俺「でも、これはこれで、不味くはないな……めちゃくちゃ美味いって訳でもないけど……」 葵「珠雅ちゃんらしい……のかなぁ?」 ★ ★ ★ 【CASE:LV-SLAVE/α】 猫厨「そういや、今日はバレンタインかぁ」 俺「お前は縁が無さそうだよな。猫が恋人なんだろ?」 猫厨「なっにを言うっすか先輩! ルーにゃんはちゃんとチョコを用意して俺の帰りを待ってるはずっすよ!!」 俺「はいはい」 陽毬「楽しそうだねぇ、なんのお話?」 俺「ひぇっ……」 猫厨「沙野先輩! 聞いてくださいよ、俺先輩が酷いんすよ?!」 俺「待て待て、そこまで言ったか俺?!」 陽毬「うふふ、猫が飼い主……じゃなくて、恋人のためにチョコを用意してるなんて、ロマンチックで良い話じゃない?」 俺「そう、なのかねぇ」 猫厨「そうっすよ! 俺先輩はもう少しケモナーの気持ちを分かって欲しいっす!」 陽毬「まあ、それは難しい話かな〜。だって……」 陽毬「俺君には、私という最高の“女”が居るんだもん♡ 今更新しい性癖なんて開拓できないよね〜♡(ギュー」 俺「抱き着くなバカ!! あと生々しい言い方するな何時からお前は俺の女になったんだこのストーカー野郎!!」 陽毬「ぐぇぇ、暴力的な俺君も魅力的だよ♡」 猫厨「もー、俺先輩もいい加減沙野先輩の気持ちに応えてやったらどうっすか? 据え膳食わぬはなんとやら、っすよ?」 俺「腐った膳を食うくらいなら飢え死にした方がマシだ!!」 陽毬「ふぇぇん。俺君ひどいんだ〜」 陽毬「でも仕方ないよね、猫厨君の前だもん。二人きりの時とは違って、素直にはなれないよね……♡」 俺「二人きりの時だと受け入れてるみたいな言い方するんじゃねぇ!! 受け入れてねぇわ!!」 猫厨「ははは! いやぁ、お二人の夫婦漫才を見てたら、俺もルーにゃんに早く会いたくなったっす。ダッシュで帰るので、今日はこれで!(タタタタ……」 俺「あ、おい! ……はぁ〜」 陽毬「じゃあ帰ろっか〜、私達のスイートホームに♡」 俺「お前に居住権はないけどな不法滞在者」 陽毬「えー、特製チョコで手を打ってくれない?」 俺「却下」 陽毬「ま、まさか、女体チョコフォンデュがお望み?!」 俺「黙れ警察に突き出すぞ公然わいせつ女!!」 ★ ★ ★ 【CASE:VALENTINE】 後輩「せ、先輩! その、放課後に旧校舎の屋上に……」 先輩「ははは、困ったな……」 主「…………」 * * * 妹「お兄ちゃん! はい、本命チョコ!」 兄「はいはい、義理チョコな」 妹「おやおや、そう簡単に引っかからないとは、流石は私の兄者〜」 主「…………」 * * * 女子生徒A「女院さん! お誕生日おめでとうございます!」 女子生徒B「このチョコ、私達からの気持ちです! 受け取ってください!」 緋彩「ありがとう、すごく嬉しいよ。私からも……はい、お返し」 女子生徒A「きゃあっ! いいんですか?!」 女子生徒B「嬉しいです〜!」 緋彩「ふふ、これからも仲良くしてね」 主「…………」 * * * 主「……はぁああ〜」 文屋「どうしたクソデカため息吐いてからに」 主「なんでバレンタインってのはこう……不公平なんだろうな」 主「ああやって女の子同士でさえチョコを送り合いしているのに……俺達男ってのは、貰える者と貰えない者に隔てられ、その壁は高く険しい……!」 文屋「まあ気持ちは分かるが、じゃあなんだ? 男同士でチョコでも送り合いっこしたいってか?」 主「それはぜっっったいに嫌だ!」 文屋「めんどくさいやつだなぁ」 主「こうなったら……来年こそは!! 来年こそは女子からチョコを掠め取るモテ男になってやるぞぉぉ!!」 文屋「おーおー、なんか随分やる気じゃねぇか?」 主「今度の俺は本気だ! ここから一年で、意中の女子と距離を縮めて、本命チョコをゲットしてやる!!」 文屋「お前が本気なら、俺も協力するけどよ。情報通のブン屋といやぁこの俺、新堂文屋を差し置いて居ねぇからな!」 主「よーし!! やってやるぜぇぇぇぇ!!」 緋彩「……なーんか盛り上がってるなー、あそこの男子」 ―TODAY'S END― ____________________________________ 【注意】 ※本編はここで終了となります。続きはちょっとしたおまけだけですので、予めご了承の程をよろしくお願いいたします。

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